皆さん、こんにちは。
元外資系ホテルマンのマイルトリップです。
今回は【日本人はなぜ幸福度が低いのか】についてです。
こんな方は是非ご覧ください。
✔︎満足感を得られない
✔︎常に不安がある
✔︎自己肯定感が低い
現代は幸福を感じづらいと言われています。
収入がいくら高くても、容姿が良くても、素敵な彼氏、彼女がいても幸せと感じない人が多くいます。
それはなぜなのか?
特に日本人は幸福度が低いと言われています。
その理由も合わせて考えていきましょう。
日本人が幸福度が低い理由
昨年(2019年)の世界156カ国を対象にした調査結果では、日本は前年より4つ順位を下げ58位でした。
ここ数年の日本の順位の推移を見てみると、5年間で46位から58位へ、そして今年は62位と徐々に順位を切り下げています。
最新の2020年版の幸福度ランキング上位を見てみると、1位フィンランド、2位デンマーク、3位スイス、4位アイスランド、5位ノルウェーと北欧諸国が多く並んでいます。
幸福度ランキングの上位に並ぶ北欧では、社会保障がしっかりしている点が理由として上げられることが多いです。
収入以外で幸福度を上げるものと言ったら、ほかには何があるのでしょうか。
幸福度ランキングを要因別に見てみましょう。
健康寿命 2位(74.8歳)
GDP 24位
自由度 64位
寛容さ 92位
腐敗のなさ 39位
自由度の64位は日本の幸福度ランキングを下げている要因の1つになっていることがわかります。
自由度が上がると幸福度が上がる
イギリスでこんな調査が行われました。
第一種(専門職)から第五種(単純労働)まで5段階に職種を分けて、生活満足度を調査しました。
劇的な違いはありませんが、第一種(専門職)の生活満足度と第五種(単純労働)の生活満足度を比べてみると、10段階評価で専門職のほうが0.5ポイント上回っていました。
この原因はいったい何なんでしょうか。
特別な資格を持った専門職と、単純労働者の満足度の違いでまず、考えられるのは収入の違いであって、これは確実に生活満足度を上げると言えるでしょう。
しかし、生活満足度を上げるのは収入の違いだけなのでしょうか。
いったん収入を脇に置いておき、ほかの要因としてこのように述べられています。
「高い社会階級に身を置くことのよさとは、所得とは無関係の何か別の要素」
例えば、清掃員は毎日他人が決めた場所に行き、他人が決めた時間に出勤し、他人が決めた時間に退勤します。
自分では決められないのです。
30年前の清掃員と自由度は変わりません。
一方で、専門職はどうでしょう。
清掃員を雇用しているオーナーを例に挙げてみますと、オーナー自身は清掃員の出勤時間・退勤時間等を決め、オーナー自身は出社するしないを自分で決めることができます。
生活を自分で管理できる機会が与えられて初めて、人は幸せを感じることができる。
所得が低くても、自分で自分の生活を管理できる道があれば、やはり幸せだと思えるのです。
自分の行動を自分で決めるという自由度についても満足度を上げる要因になっています。
では、日本での自由度はどうでしょうか?
年収800万が幸福度の限界
お金と幸福の関係については、「限界効用の逓減」に触れておかなければなりません。
これは経済学の基本ですが、ぜんぜん難しい話ではありません。
例えば、美味しいケーキ月を1度しか食べられないのと、毎日食べれるのでは感動が薄くなります。
これを「限界効用」と言います。
嬉しいこと、楽しいこと、悲しいことすらいずれ慣れてしまうという、人の心理に基づく法則です。
月給20万円の人が「明日から3万円給料アップ」と言われたら嬉しいでしょう。
しかし、月収100万円の人に「明日から3万円給料アップ」といっても気が付きもしないでしょう。
上記の図にあるように、年収800万円を超えるとほぼ幸福度が変わらないというデータが出ています。
ということは、「年収を突き詰めること」=「幸福」ではないということです。
人と比較する
日本人ほど他人と比較する人種はいないでしょう。
こんな話があります。
あるクルーズ船が沈没しそうになっています。
添乗員は乗客に海に飛び込むよう促すのですが、人種特徴を掴んだトークで促しをするのです。
アメリカ人には
【飛び込んだらヒーローになれますよ!】
イギリス人には
【飛び込む人はジェントルマンですよ!】
フランス人には
【飛び込まなくても良いですよ!】
日本人には
【皆さん、飛び込んでますよ!】
何が言いたいかお分かりでしょうか。
日本人は「大人数が行なっていることが正しい」と思い込んでいます。
【幸せの基準】を他人に合わせると一生幸せになれません。
自分にとっての【幸福論】をしっかり持ち合わせることで他人との比較をなくすことができます。
これを「地位材」とも言います。
ボランティアと幸福度の関係性
世界幸福度ランキングで日本の順位が低い別の理由は、寛容さ(92位)にもあります。
寛容さはボランティアや慈善活動の多さでも評価されます。
上記で述べました「満足度・生活の質に関する調査」でも、回答者の半分以上(1万0293人中6078人)がボランティアを行っていないと回答しています。
この点から、日本人のボランティアの少なさが幸福度を下げているということがわかります。
私自身も昨年、人生初めてのボランティア活動をさせて頂きました。
言ってしまえばボランティアは「非生産的」な行動です。
利益活動ではないのでお金は発生しません。
純粋に困っている地域を少しでも応援するための行動です。
【ボランティアをしに台湾へ】でもお伝えしていますが、心が洗われるように感じたり、人に与えることの幸福度を感じることができました。
休暇の少ない日本
労働環境も大きく影響していると思われます。
日本は海外に比べて祝日の多い国とされています。
各国と比べてみると、日本の2020年の祝日は18日、2019年になりますがイギリス8日・ドイツ9日・フランス11日・アメリカ10日です。
日本は祝日が多いのに、なぜ休みが少ないと言われているのでしょう。
日本での大型の連休といえば、年末年始とGWですが、両方ともだいたい1週間程です。
海外を見ると、EU加盟国ではすべての企業・社員に対して最低でも4週間の休暇を取ることが法律で義務づけられています。
そこに有給休暇が30日程あるので、これを組み合わせて2~3週間のバカンスを楽しむそうです。
有給休暇の取得に関して、旅行会社のエクスペディアが調査をしています(有給休暇取得率3年連続最下位に!有給休暇国際比較調査2018)。
この調査によれば、日本人の有給休暇取得率は50%で3年連続の最下位となっています。
日本は海外に比べ有給休暇を取得していないことがわかります。
その理由として「上司に言いづらい」「有給を取ることに罪悪感を抱いてしまう」という人が多いという結果が出ています。
このような結果から、十分に休みを取れていないことも満足度が低くなる要因と考えられます。
勤労体制に関していうと、ここ数年「ブラック企業」などと呼ばれ、休日出勤や無報酬での残業過多、昇給賞与なし、上司からの飲みの誘いを断れない、熱が出たくらいで休むなと言われる、こういった部分にも不満を感じている人は多いと思われます。
2020年の世界幸福度ランキングでも62位という結果になり、年々順位を落とす日本。
この順位を上げるためには働き方だけではなく、「幸福とは何か」についても考えていく必要があると思います。
まとめ
【日本人はなぜ幸福度が低いのか】についてお話をしてきました。
幸福度を上げるためには以下の要素が必要です。
✔︎自由度を上げる
✔︎収入を求め過ぎない
✔︎人と比較しない
✔︎非生産性の行動をする
✔︎休暇をしっかり取る
コロナウィルスの影響で世界のあらゆる基準が変わろうとしています。
【あなたにとって何が幸せなのか】これを追い求めることが幸福度を上げる近道になるでしょう。
私自身もまだできていないところだらけです。
これから意識して行動していきたいと思います。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
エラー: コンタクトフォームが見つかりません。
コメント